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ラムザイアー・ステーブルが移転

スイスの名門ステーブル、ドイツへ進出

ラムザイアーさん、あなたのステーブルはあなたのご両親が1961年に設立し、その後あなたご自身が引き継いで大きな成功をおさめた国際的なステーブルですが、設立以来ずっとスイス・チューリッヒのホルゲンベルグでやってこられました。
それがなぜ今、新しい地に移ることになったのでしょうか。

我々のスイスのステーブルは、たいへん美しい、風光明媚な地にありました。私たち家業もこのホルゲンベルグに根ざしています。それはこれからもずっと変わりません。
一方で、馬場馬術というスポーツが人々の間にますます広がり、また今日では馬のトータルケアもどんどん発展しています。
こうした変化にともなって、私は用地の拡大という課題の前に立たされました。今日のステーブルは、馬たちが自由に駆け回れるよう、芝や砂の放牧場がいくつも必要とされていて、昔のそれとは比べ物にならないくらい大きくなってきているのです。
我々のホルゲンベルグのステーブルには、残念ながら用地に限りがありました。

移転先がドイツのミュンスター近郊になった経緯は?

偶然の巡り会いでした。ある仲間が私に、ドイツのイッベンビューレンの調教場が売りに出されていることを教えてくれたのです。

スイスには、ホルゲンベルグ以外でも、あなたの要求に答えられるような調教場がなかったということですか。

残念ながらそうです。必要なだけの用地を確保することは、スイスではほとんど無理なのです。その点、イッベンビューレンのデレンテ地区にある新しい調教場は10ヘクタールあり、いくつもの大きく区切った放牧場や複数の砂パドックを置くことが可能になったのです。
近くには森もたくさんあって外乗やトレーニングにもぴったりですし、さらに巨大な室内馬場も備えています。

しかし、あなたはスイス人であり続けたいと?

もちろんです。スイスは私の故郷です。スイスには感謝の念でいっぱいです。私はスイスの代表として、何度もオリンピックや国際的な馬術競技大会に出場させてもらいました。
私の母ドリス・ラムザイアーも同じ名誉にあずかりましたし、私の娘のソーニャは、2011年、馬場馬術でスイスの国内ジュニアチャンピオンになっています。
我々家族はスイスに生活の拠点を置いてきましたし、これからもそうです。私自身、今でも多くの時間をスイスで過ごしています。

イッベンビューレンの調教場の改築にはどれくらいかかりましたか。

3年です。竣工は2013年の年末でした。これで当面の改装が終わりました。

ということは、これからは馬のトレーニングに集中する事ができますね。

はい、私はずっと、自身が育てた若い馬から競技大会のチャンピオン馬に至るまで、お客様に最高の馬を提供したいと考えていました。
その条件がドイツのドレッサージュ界の本拠地に移ることによってようやく整いました。
つまり今回の移転により、一つには、世界中のお客様によりアクセスしていただきやすくなり、もう一つには、最高の名馬を提供してくれるこの地のオーナーやブリーダーと協力関係を結べるようになったのです。

新天地でのご成功をお祈りいたします!